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泡の中心で愛を叫ぶ男(2)

■第2泡

毎朝、借りているマンスリーマンションの前に立つ。そこは、高額銭湯街の正面むかいだ。けして早朝割引入浴後でもこれからご入浴でもない。客先に向かうために、仲間の車を待っているだけだ。それにしても、バツが悪い。24時間営業なのだろ、客引きのお兄ちゃんがあっちこっちに立っている。「をい、おい、こっちを見るなよ...スーツ着てりゃ、アサッパからこれからご入浴の分けないだろう? と、思っていたら、一人スーツ姿のおっさんが、斜め前の高額銭湯に入っていった....まあ、そんなこともあるのだろう。
 しかし、ばつが悪い。背中を向けて鞄から物を取り出したり、携帯チェックしているふりをするしかない....クラクションが鳴った! やっときたよ! 振り向いた。車は、マンション側の道ではなく、反対側...そう、とある高額銭湯の入り口の正面に止めやがった。再び、クラクションが鳴る。恥ずかしい...そそくさと、道を渡り車に乗り込んだ。「は、はやく、車をだしてくれぇー」

 そう、ここは沖縄本島の某所、石鹸の泡を巧みの技で男の夢をシャボン泡の中に閉じ込めては、消えていくそんな高額銭湯のたくさん立ち並ぶ街の中心地、おれは、そんなトンでもない場所にマンスリーマンションを借りてしまった、そんなフリーランサープログラマであった。

 泡の中心で愛を叫ぶ男の物語がとりあえず、走り出した。

★お断り★
この物語は、俺の後ろに立つなよ、USBキーボードでオタクヲブラインドタッチするぜ!のハードボイルド、フリープログラマの最近の仕事先の実話を元に構成されているが、あくまでも、たまたま滞在先が非日常的な場所だったため、まあ、想像力を巧みに駆使して、そのネオンと泡の世界を創造と妄想でを物語化したもので、けしてマンションの反対側の道を突き抜けて、高額銭湯体験記を語るものでもないし、仕事が忙しくてそんな騒ぎでもなし、忙しくなくてもけしていきませんので....信じてくださることを心から祈っております。(笑)

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